2013年11月08日

「ドヤの街から福祉の街へ」

寿町に関して、最近、「ドヤの街から福祉の街へ」という言い方がされます。
僕自身は、そのへんの事情にそれほど詳しくはないのですが、自分なりに説明してみます。

むかしは、建設や港湾などの現場で働いている日雇い労働者の人たちが多く住んでいました。
そうした人たちが住んでいた場所は、一日の宿泊料を払えば泊まれる簡易宿泊所で、「あんなところは宿(ヤド)じゃないよ。ドヤだよ」と言って「ドヤ」という呼び名が生まれたそうです。

2002年、寿[kotobuki]「オリオン」

時代が変わり、バブル経済が崩壊した頃から建設関係の仕事が少なくなってきました。「ドヤ」と呼ばれていた簡易宿泊所も、日雇いの人たちだけじゃなくバックパッカーなどの旅行者も気楽に泊まれるように改装したりしました。

高齢化社会に伴い、もともと日雇いで働いていた人や、なにかの事情で家族と暮らせなくなった人など、寿町に住んでいる人たちも高齢化し、生活保護を受けてなんとか暮らしている人たちが増えました。

そして「ドヤ街から福祉の街へ」と呼ばれるようになったのかな……と僕の少ない知識では思っています。

寿町に住んでいる人たちが変わると、寿町フリーコンサートの雰囲気も変わります。
『奇跡の詩』で僕が撮り続けてきた映像は、10数年分でしかありませんが、それでも寿町に住んでいる人たちが変わった様子は、少し感じることができます。
 

2013年10月19日

寿町フリーコンサートの熱気!

寿町フリーコンサートの魅力はなんだろう?
いろいろとあげられると思うのですが、ひとつはやはり「熱気」だと思います。

2000年「A−YO」

コンサートの最初の頃の時間帯では人が少ない時もあります。それでもコンサートが始まる前から「これから何かが始まりそうだぞ〜」という独特の空気感があって、コンサートの最後のほうには会場全体の熱気が高まっていきます。
そして、その熱気に応え、さらに盛り上げてしまうのが寿[kotobuki]の力です。
『奇跡の詩』には、その凄さが映像に表れていると思います。

寿町フリーコンサートの会場にいるお客さんによっては、出演者すべての音楽が好きだとは限らないわけですが、それでも最後は大盛りあがりで終わります。
そして、ここ数年は大盛りあがりになっても、危険そうにはなったりせずに、終了時間もオーバーしないで無事に終わっています。舞台進行をしているスタッフや司会の富士子さんが、毎年がんばっているおかげだと思います。
 

2013年10月15日

きのうの上映会

きのうは「寿町フリーコンサート・映像記録を見る会」でした。

寿町の電柱に貼られた「寿町フリーコンサート 映像記録を見る会」のチラシ
寿町の電柱に貼られたチラシです。
寿生活館の前でチラシを配っていたら、歩いていた人たちが何人も来てくれました。

特に今回は、2005年から毎年、寿町フリーコンサートの司会をしてくれている加賀谷富士子さんが参加してくれくれたので、上映終了後のトークも盛り上がって良かったなと思っています。

今年は『奇跡の詩』を発売したということもあり、寿[kotobuki]の演奏シーンを上映するのは1曲だけに遠慮(?)しましたが、来年はDVDにも収録していない過去の秘蔵映像を上映しようかなと思っています。
 

2013年10月12日

寿町フリーコンサート・映像記録を見る会

すでにこのブログでもお知らせしていますが、
あすは今年のフリーコンサートのアフター企画「映像を見る会」です。
今年の出演バンドの各シーンと、過去の映像資料の上映を予定しています。
コンサートの来場者とスタッフとの交流を目的に三年前から行っている集いです。
1998年以来、毎年撮影を続けている小林アツシさんの渾身の!?編集で映像をご覧いただけます。
上映後のフリートークでは、今回は毎年コンサートの司会をつとめている、かがや富士子さんが登場します!
上映前の「まち歩き」もぜひお気軽にご参加ください。
(by KobayashiNaoki)
寿町アフター企画0001.jpg
----------------------------------------
寿町フリーコンサート・映像記録を見る会
----------------------------------------
●日時:2013年10月13日(日曜)
開場13:30 開始14:00〜終了16:30

●会場:寿町内会館(寿生活館2F)
横浜市中区寿町3-12-2/JR石川町北口から徒歩5分
●入場無料
●編集・構成:小林アツシ

◎同日開催「寿まち歩きミニツアー」
JR石川町北口改札に13:00集合・出発
※フリーコンサートスタッフの案内で、職安前広場などを巡りながら上映会場へ向かいます。

■主催:寿町フリーコンサート実行委員会
<お問い合せ>
でんわ:090-6107-7662
メール:fullswingrecord@yahoo.co.jp
(担当;小林直樹)
▼WEBサイト
http://kotobukifree.web.fc2.com/

2013年10月06日

寿町フリーコンサートは、どんなところで行われているのか?

「奇跡の詩」の舞台になった寿町フリーコンサートがどんなところで行われているのかを説明しましょう。
これがコンサート会場を上から撮った画像です。

寿町フリーコンサート、会場俯瞰

これは特別に撮らせてもらった画像で、コンサートを観に外から来た人は、上には登れないことになっています。

まわりの建物は市営住宅です。住宅のほかに、職業安定所、図書館、銭湯などもあります。
この中庭のようなところで、寿町フリーコンサートは毎年行われています。

2013年10月03日

2011年の「映像を観る会」

寿町フリーコンサートの「映像を観る会」というのが小林直樹君の発案で始まって、今年も10月13日に行われるのですが、以前上映した映像とダブらないようにしようと思って、2011年、2012年に編集した映像をチェックしてみました。

2011年に上映した映像では、ラストに寿[kotobuki]の演奏を3曲続けて、加えてMCも別の年から寿[kotobuki]のMCを編集していました。さらに1998年の寿[kotobuki]の演奏シーンも入ってたので、この年に上映した映像は、かなり寿[kotobuki]度合いが高いです。

2011年の「映像を観る会」(という名前ではなかったと思いますが)は7月に行っていますから、この時点ですでに寿[kotobuki]の映像を編集したいという意欲が、僕の中で高まっていたんでしょうね。
 

2013年09月28日

寿町フリーコンサート「映像記録を見る会」は10月13日!

きのうは仕事の打ち上げで飲みに行ったら、ブログを更新するのを忘れてしまいました〜。

この週末はやることがたくさんあって、さ来週(10月13日)に控えた寿町フリーコンサートの「映像記録を見る会」で上映する動画編集もまだ3分の1ぐらいしかできてませ〜ん。
http://kisekinouta.seesaa.net/article/375485397.html
2013年「もう愛しかない」
まだ二週間あるから大丈夫なような気もするけど、来週と再来週は仕事がめっちゃ忙しいんだよね。

というわけで、きょうのブログは手抜きですみません。
 

2013年09月08日

本日は、寿町の反省会

きょうは、寿夏祭り実行委員会と寿町フリーコンサート、それぞれの反省会があります。
私は参加するつもりなのですが、スタッフ・出演者用に今年のコンサートをDVDにするのが間に合っていなくて、いま、まさに作業をしているところです。

2台のカメラ映像をシンクロさせ、音量のバランスを取り、MCと曲の頭に頭出し信号を入れ、出演者1組ずつ1枚のDVDにしています。いまは2組目、李政美さんのDVDを焼いているところで、待ち時間にこのブログを書いてます。
2013もう愛7インターレース解除、補正、寿[kotobuki]ロゴ入りW500.jpg
この調子だと寿夏祭り実行委員会には間に合いません。コンサート実行委員会が終わるまでには届けたいと思っていますが……。
 

2013年08月24日

げ〜ブログの更新忘れてた!

あつこばでやんす。

きのうは寿夏祭りの打ち上げでした。
祭りの準備から最後までがんばっていた人から、僕のようにコンサートを撮っていただけという程度の関わりの人まで、さまざまな人が集まりました。

寿の夏祭りは子どもからお年寄りまでがみんなで協力して祭りになる、という話が出ましたが、二次会のカラオケも、20歳から60代までの幅広い年代層で盛り上がりました〜。

なにを歌ってもオ●ジンの歌にしてしまう人や、なにを歌ってもかご●まさんの歌にしてしま人など、個性的な歌い手揃いです。
それにしても圧巻は「ドナドナ」でした。

そんなことをしていて気が付いたら、きのうはブログの更新ができませんでした!
ぎょえ〜! 先月の26日にこの『奇跡の詩』ブログを立ち上げてから「毎日更新!」を続けていたのですが、きのうは寿[kotobuki]のふたりはライヴで、僕と直樹君は打ち上げで、更新できませんでした〜。
きょうからまた、「毎日更新!」をめざしますッ!
 
2012年、寿[kotobuki]
 


2013年08月16日

寿夏祭りは終了しました。

私は仕事で参加できませんでしたが、寿町の夏祭りは、昨日、舞台撤収も無事完了して一連の日程を終えたそうです。
寿町は、いつもの日常に戻っています。

寿夏祭りは、お盆のお祭りです。亡くなった方への供養の意味もあります。

DVD『奇跡の詩』に写っているスタッフや寿町の人たちのなかには、亡くなった方も何人かいらっしゃいます。

先日14日には、山口冨士夫さん(ダイナマイツ、村八分、ティアドロップス……)が亡くなりました。山口冨士夫さんは、1993年の「寿町フリーコンサート」に出演予定だったのですが、遅れて来て、コンサート終了後にPA無しで歌ってます。
(出演者リスト→ http://kotobukifree.web.fc2.com/kako02.html

DVD『奇跡の詩』に収録しているタイトル曲「奇跡の詩」には、アドリブで「生きて、生きて、生き抜いて、その命を」という歌詞が歌われています。
亡くなった方を弔うとともに、私たちは自らの命を生き抜くことが大切ですね。