2013年11月04日

1995年、寿[kotobuki]初出演の映像!

DVD『奇跡の詩』を出すにあたり、何人かの人には仮編集の段階で事前に観てもらいました。
そのうちの一人、金子ぶーさんは寿町フリーコンサートの第一回目から実行委員をしている一人です。ぶーさんにはDVDのライナーノートに文章を書いてもらうことにしていました。

ところが、ある日、ぶーさんから「1995年の寿[kotobuki]初出演の映像が入っていないのは納得がいかない」と言われました。が〜ん!

僕が寿町フリーコンサートを撮り始めたのは1998年からです。1995年の映像は、当時、地元のCATV曲が撮影し放送していました。映像をDVDに収録するためには権利を持っている会社から許可をもらわなければ、後で問題になる可能性があります。
そして、20年近く前の番組ですので、会社も変わっていて、どこが権利を持っているのかわかりません。

そんなこともあり、今回のDVDは1998年以降、僕と土屋トカチくんなどのスタッフが撮っている映像だけでつくろうと思っていました。そのほうが映像のコンセプトも明確になります。

しかし、ぶーさんに「納得がいかない」と言われたままではライナーノートの文章も書いてもらえない。いや、それ以前に、関係者の中でも重要な人が「納得できない」と言ってる内容のDVDを出すのも難しい……。

たしかに1995年の映像は、凄いです。寿[kotobuki]が初出演なのにもかかわらず、音楽の力でぐいぐいお客さんを引き寄せていき、客席がわーっと盛り上がっていくのが、よくわかります。

1995年、寿[kotobuki]@寿町フリーコンサート

ということで、映像の権利を持っているところを探して、なんとかすることにしました。

ぶーさんが1995年当時の事や、現在、会社がどうなってるかを調べてくれました。とはいえ、すでに別の会社に権利が移っていて、どこの誰だかわからない者から突然「映像を使わせてほしい」と言われてテレビ局が簡単に映像を貸すとは思えません。

幸いなことに、当時、放送された番組には、最後のクレジットに「制作・著作」として、テレビ局の名前とともに「寿町夏祭り実行委員会」の名前も画面に入っていました。
そこで、事情を話して映像を使用させてほしいと頼んだところ、担当の人もとても丁寧に応対してくれて、1995年の映像は、無事、DVDに収録できることになりました。

とはいえ、やはり本編に入れるのには全体の構成からも撮影のコンセプトからも違和感があります。
そこで、寿[kotobuki]の二人に1995年のことをインタビューしている内容とともに、特典映像のなかに入れさせてもらいました。特典映像のなかですが、1995年の「がじゅまるの木の下で」はノーカットで入れています。

この映像が加わったことで、DVD『奇跡の詩』をさらに充実した内容にすることができました。
 

posted by あつこば at 17:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 制作ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月28日

収録曲の決定

DVD『奇跡の詩』に収録する曲を決めるため、私の仕事場に寿[kotobuki]の二人とアシスタントプロデューサーの小林直樹君に来てもらい、4人で議論しました。

「この年のこの曲は、もう入れるしかない!」という具合に全員の意見が最初から一致していた曲もありますが、それぞれの曲に対して各自の想いがあるので意見が一致しない時もあります。DVDの収録時間も考慮すると、なおさら難しいです。

著作権等の関係で「涙を飲んでカット」という曲もありましたし、誰かが「入れなくていいんじゃないの?」と言っても誰かが断固として「入れるべきだ」と主張する曲もありました。

一度のミーティングでは決まらずに、何度か仮編集をつくって見ながら、議論を重ねました。

1998年「がじゅまるの木の下で

結果的にはさまざまな意見を尊重した結果、DVDの収録曲はどんどん増え(笑)、特に1998年と2001年の収録曲が増えました。
なかなか納得のいく選曲になったと思います。……と思っているのは自分だけだったりして(笑)。
 
posted by あつこば at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月25日

『奇跡の詩』のロゴ(タイトル文字)

ナビィさんが書いてくれましたが( http://kisekinouta.seesaa.net/article/376817792.html )『奇跡の詩』のロゴ(タイトル文字)はナビィさんのバリ島での踊りの師匠であるイ・マデ・ステジャさんが書いてくれたものです。

原画は、このブログの一番最初で紹介させてもらいました。( http://kisekinouta.seesaa.net/archives/20130726-1.html

DVDのタイトルにさせていただくにあたり、原画のイメージを損なわないように、画像加工ソフト「Photo Shop」でちょっとだけ加工させてもらいました。

これが完成したロゴ(タイトル文字)です。
『奇跡の詩』ロゴ
 
posted by あつこば at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月22日

DVDの構成とタイトル

DVD全体の構成をどうしようかと考えました。
10年以上もの映像を編集して集大成的な作品にしますので、いろんな方法が考えられます。

『奇跡の詩』、ジャケット

各年の演奏曲をバラバラにして「この曲は1曲目にふさわしい」とか「あの年のあの曲の後にこの年のこの曲を入れたらカッコいい」とか、全体の構成だけを考えて、収録年は無視するという方法もありました。

とはいえ、このDVDは「寿町フリーコンサート」という定点観測で、その変遷を感じ取ってもらうという意味もありますので、年代順にするのがいいだろうと思いました。ただし、単に古い順に並べただけでは芸が無い気がするので、最新の2012年の2曲をトップにし、その後にメインタイトルを入れ、タイトル後は1998年から古い順に年を追っていき、最後は2011年で終わるという構成にしました。

以前も書きましたが( http://kisekinouta.seesaa.net/article/370380024.html )2012年に演奏された「奇跡の詩」という曲は凄い演奏でした。この曲が終わってメインタイトル『奇跡の詩』というタイトルがでたら決まるぞぉ〜と思いました。
 
posted by あつこば at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月21日

ヨシミツさんからの手紙

DVD『奇跡の詩』に収録するための寿[kotobuki]の二人へのインタビューも終わって、ちょっとひと段落した今年のある日、ヨシミツさんから手紙が届きました。
開けてみたら、入っていたのは寿[kotobuki]が寿町フリコーンサートに出演した各年の演奏曲リスト。

『寿[kotobuki]@寿町フリーコンサートBOX』曲目リスト.jpg

「寿[kotobuki]@寿町フリーコンサートBOX」というものをつくったのは以前書きましたが( http://kisekinouta.seesaa.net/article/375688449.html )その時につくっていたリストに、ヨシミツさんが「この年のこの曲をDVDに収録したい!」と思った曲に赤丸の印を付けてくれたものでした。

僕自身も映像を観て「この年のこの曲と……」という具合に、候補曲を決めていたので、さて、これからどうするべきか? 今回は、ミュージシャン寿[kotobuki]の新作DVDとして出すので寿[kotobuki]の意向に全面的に合わせるべきか、それともディレクターとして自分の意向を押し通そうか……。

DVD『奇跡の詩』の発売日は、2013年の寿町フリーコンサートが行われる8月12日と決めていたので、その時点ではまだ半年ぐらいあり、仕事が忙しかったということもあって、この曲リストをもらったまま、どうしようかと考えつつも、月日は過ぎていったのであった。
 
posted by あつこば at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月17日

DVDの発売日

最初にミーティングした時、DVD『奇跡の詩』(まだその時点ではタイトルは決まっていなかったけど)の発売日をいつにするかを話し合いました。

http://www.youtube.com/watch?v=nD_csiKOgEo


ひとつの候補としては、寿[kotobuki]が毎年、沖縄の旧正月に合わせて行っているコンサートの日に会場で発売するという案がありました。
その会場で発売すれば、寿[kotobuki]の音楽を聴きたい人が集まっているわけですから、かなりの数が売れると思いました。

でも、今回は寿町フリーコンサートの映像を集めたDVDなので、やはり寿町フリーコンサートの会場で発売を開始するのがいちばんいいと思いました。

寿町フリーコンサートに来たことがない人にDVDを観てもらいたいという気持ちは、もちろんありますが、やはり、いちばんこのDVDを観たいと思ってくれる人たちは、寿町フリーコンサートが好きで会場に来ている人たちや、寿[kotobuki]を好きな寿町の人たちだろうから、「寿町フリーコンサート」というあの場のあの空間で発売するのが相応しいという結論になりました。

DVDの発売日は「2013年の寿町フリーコンサートが行われる日」と決定!
最初のミーティングをした2012年6月4日からは、1年以上先の話です。じっくりと時間をかけて、見た人に満足してもらえる作品にするぞー、と気合を入れたのでした。
 
posted by あつこば at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月25日

インタビュー

DVD『奇跡の歌』をつくり始めるまで、寿[kotobuki]の二人とは寿町やその他のイベントに寿[kotobuki]が出演していて、会った時に挨拶を交わすぐらいだったので、あまり深い話はしたことがありませんでした。

そして、DVDの制作を続けて行くといろいろな話をするので、その後にインタビューすると、「前にその話はしたけど、もう一度、インタビュー収録用に喋る」という感じになってしまいます。

そういう点では、あまり親しくなりすぎていない、話もそれほどはしていない、お互いに会話をしていてたまに敬語が無くなるぐらいのタイミングでインタビューを撮っておくのが新鮮味のある話が撮れます。
ヨシミツITV.jpg

最初に寿町フリーコンサートに出演した時、どんな印象を持ったか、寿町について、どんなことを思っているのか……、そうした話をしっかりと聞いておけば、寿町について、寿町フリーコンサートについて、あまり知らない人にDVDを観てもらったとしても伝わるのではないかと思いました。

もともと『奇跡の詩』は、音楽のライヴDVDとしてつくりたかったので、本編にインタビューを入れるつもりは、あまりありませんでした。もしかしたら、特典映像として収録するかも、あるいは予告編にちょっとだけ収録するかも、ひょっとしたら全部ボツになってしまうかも……、そんな可能性もありましたが、とにかく今だから生々しく話せる、生々しく聞ける話を聞いておくことにしました。

2011年の秋、寿[kotobuki]の二人のそれぞれの空いている日程を調整して、じっくり話を聞きました。

結果的には、本編に入れられなかった曲と合わせて「ライヴ&インタビュー『かけがえのない日々』」という別の作品と呼んでもいい特典映像になりました。
 
posted by あつこば at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月24日

寿[kotobuki]@寿町フリーコンサートBOX

最初に打ち合わせをした時に、寿[kotobuki]の二人にプレゼントしたのがこれ。

寿[kotobuki]@寿町フリーコンサートBOX
寿[kotobuki]が寿町フリーコンサートに出演した各年を1枚のDVDにしたボックスセット! 僕自身と寿[kotobuki]の二人しか持っていない、世界中に3枚という激レア・アイテム(笑)です。

寿[kotobuki]は出演回数が多いだけに膨大な量になりました。発売するDVDをつくるためには、これまでの映像を観て、何年のどの曲を収録するかを決めなくてはなりません。そこで、このボックスセットを観て、それぞれが収録曲を考えようということにしました。

『奇跡の詩』をよ〜く観ていただくと、このボックスがちょっと写っているシーンがあります(笑)。
 
posted by あつこば at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月23日

熟成とブレンド

何年か前に撮った映像が、月日が経つうちにその意味が増してくることがあります。

撮っている時には、この映像がのちにどれぐらい意味を持つかというのは、なかなか想像するのが難しいです。何年か経って、あの時のあの映像は二度と撮れない貴重なものだった、と感じるものです。
http://www.youtube.com/watch?v=nD_csiKOgEo


ウイスキーは「熟成」し「ブレンド」してつくられるお酒ですが、「シングルモルト」というひとつの蒸溜所だけでつくられたウイスキーがあります。実は「シングルモルト」はひとつの樽の原酒だけでできているのではなく、同じ蒸溜所でつくられた複数の原酒をブレンドしてつくられています。
膨大な量の原酒のなかから、何年物のこの樽の原酒と、何年物のこの樽の原酒……ブレンダーはこれらをブレンドして、理想とする香りと味にウイスキーを仕上げていくのです。

ウイスキーのブレンダーをしている方の話を聞く機会があったのですが、必ずしも古い原酒だけを使えば良いというわけではなく、若い原酒もバランス良くブレンドすることによって、理想としている香りと味をつくりだせることもあるそうです。

『奇蹟の詩』は、熟成を重ねた原酒と、新しいスピリットがつまった原酒をブレンドして、寿[kotobuki]というミュージシャンの寿町フリーコンサートという場の演奏だけでつくられた、シングルモルト・ウイスキーのような作品です。
 
posted by あつこば at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月21日

つくりたい!

寿[kotobuki]が寿町フリーコンサートに出演した映像を集めた作品を「つくりたい!」と思うようになったのがいつ頃なんだろうと、自分で思い出してみました。

2011年、大編成の寿[kotobuki]、「もう愛しかない」

ひとつのきっかけとしては、『軍需工場は、今』(2005年)、『基地はいらない、どこにも』(2007年)、『どうするアンポ』(2010年)といった反戦・平和に関するDVDをつくり続けてひと段落したのがきっかけだったと思います。

さらに、以前撮り続けていたシーサーズというバンドの宇野世志惠さんが亡くなって、追悼の意味を込めて『ウタノゲンバ』を2010年につくったのが、きっかけとしては大きかったと思います。寿町フリーコンサートにシーサーズが出演した時の映像もかなり含まれていたので、寿町の関係者の皆さんに許可をいただくため、金子ぶーさんにずいぶん無理をお願いしました。
シーサーズのDVDを発売し僕のなかでもやるべきことはかなり落ち着いてきて、「次は寿[kotobuki]のDVDだ〜!」という気持ちになったんだと思います。

2006年頃に思いついてから5年ぐらいたちましたが、その間、寿町フリーコンサートで寿[kotobuki]を撮影し続けるうちに、寿[kotobuki]の音楽の良さや、寿[kotobuki]が本気で寿町の人たちと楽しみたいんんだということが、僕にもだんだんわかるようになってきました。

寿[kotobuki]の側にも動きがあって、キム スンヨン監督が撮った2010年の寿町フリーコンサートでの映像を含めた『寿[kotobuki] グレイテストヒッツ』が2011年に発売されました。
おそらく、寿[kotobuki]にとっても2011年が次の企画を進めるにはちょうど良いタイミングだったのかなと思います。

そして、2011年の1月、寿町の生活館で街の人たちに向けたコンサートが行われた際、「寿[kotobuki]が寿町フリーコンサートに出演した映像を集めたDVDをつくるのはどう?」という話を寿[kotobuki]の二人に持ちかけ、この時はまだタイトルも決まっていなかった『奇跡の詩』の企画を共有したのです。

時代もハイビジョン(ワイド化)の時代になり、2011年と2012年はワイド画面で撮影できました。2011年はブラスセクションも加えた大編成、2012年は4人のタイトな編成で、それぞれ気合が入った演奏を撮影でき、古い貴重な映像と合わせた『奇跡の詩』が生まれることになります。
 
posted by あつこば at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 制作ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。